私の石坂ゴルフ倶楽部

〜私の石坂ゴルフ倶楽部〜

「石坂ゴルフクラブに乾杯!」    西島 重光

 産科医の私が石坂GCを選んだのは、私の産院から最も近いゴルフ場だからであった。

案の定、今までに十数回、石坂GCでプレー中に緊急手術のために呼び戻された。手術台で待っている患者のことを思うと、即座にプレーを中止して帰らなければならないのだが、「せっかくゴルフに来たのに」という未練もある。

産科医にゴルフの上手な奴はいないとよく言われる。呼び出しが多くプレーに集中できないからである。プレー中にクラブの職員が乗用カートで近づいてくると、また呼び出しかと勘違いして心拍数が上がることも少なくない。ストレスフルな日常から逃避するためのゴルフなのに、こんなことで直ぐに現実の世界に引き戻されてしまうのである。

 私が石坂GCに通うのは、

@普段ほとんど歩かないので健康のため(犬の散歩と同じ)、
A仕事のストレス解消のため(その割にはスコアにこだわり、ゴルフでストレスをさらに溜めている)、
B石坂に集う素敵な会員達との談笑を楽しむため(仕事上晩酌はできないので、普段飲めない酒をオフのときに飲む)、
Cクラブのスタッフ達から受ける「御持て成し」の心地好さを味わうため(ホスピタリティの良さは見習うべきものがある)、
Dハンディキャップ委員をさせていただいているので(ほとんどお役に立てていないのだが、全てのスコアカードを提出している)、
E関東屈指の難コース&グリーンを何時かは征服してみたいという挑戦意欲(気持ちだけで努力は伴わず)、

などのためであろうか。ゴルフは好きであるし、できればよいスコアで回りたいとも願っている。

 しかし、 (当然のことであるが)まだ仕事の方がゴルフよりも遥かに大事なので、わざわざ練習してまでゴルフが上手くならなくてもよいと考えている。ゴルフに熱中し、上手になっている人は羨ましいが、そこまで熱くはなれいのである。だから、石坂GCによく通っている割には上手くならない。

 石坂GCでは、一回り以上(中には二回りも)年上の先輩方とラウンドする機会が多い。第一線から退かれている(が元気な)方が多いので、ゴルフも酒もという方が多い。時には朝からレストランで酒盛りが始まる。嫌いな方ではないので、その輪に加わって飲み始めることになる。ゴルフに来ているのか、酒を飲みにゴルフ場に来ているのか判らないことも。

 プレーが終わってからもレストランで会話が弾む。その後も飲み屋に直行ということさえある。これではストレス解消というよりも、健康を害するためにゴルフ場に通っていると家内に言われても反論できない。「そんなに飲んでよくゴルフができますね」と言われることもしばしばである。「酔剣が得意だから」と嘯く。石坂ルネッサンス杯のチーム名も「酔々会」と支配人に名付けられてしまった(それでも昨年は三位に入賞し、唯の酔っ払い軍団ではないことを証明した)。

 石坂GCの会員の特徴はなんと言っても会員同士の仲が好いことである。もちろんその裏には、会員同士が仲良くなれる催しが多いなど、クラブ側の地道な努力も大いに影響している。私は石坂親睦会に所属しているが、何かにつけてお祝いをするので、年何回も会員の飲み会がある。まさに「親睦会」である。

 クラブ側の主宰ではないのに、会員同士がこんなにも集まるゴルフクラブが他にあるであろうか?ゴルフ場以外でも、異業種の先輩方から貴重な体験談などを拝聴し、それが私の医師としての仕事の巾を広げるのに役立っていることは言うまでもない。石坂ゴルフクラブの会員であることで、ゴルフの技術はあまり上達してはいないが、人間としてまだまだ未熟な私も少しずつではあるが成長させていただいているような気がする。

 医者の不養生の典型例のような私だが、これからは自分の健康とのバランスを考えて、ちょうどよい比率で末永くお付き合いできるようにしたい。何時の日か、ゴルフに心底打ち込める日が来るかもしれない。

その日がくることを楽しみに待ちながら、また明日も石坂ゴルフクラブに行こうと思う。


Ishizaka Golf Club

[石坂ゴルフ倶楽部] 〒350-0311 埼玉県比企郡鳩山町石坂241-24 TEL 049-296-2525 FAX 049-296-2582